青木三篠個展「珊瑚城の夢は醒めない」に行ってきました

青木三篠個展珊瑚城の夢は醒めないを見に、京橋のGallery b. Tokyoに行ってきました。

地下鉄銀座線の京橋駅を出て、銀座方面の警察博物館前を左に折れれば、すぐ右手に個展の看板が見えてきました。

Aoki_Misasa_01 珊瑚城の夢は醒めない

展覧会のタイトル珊瑚城の夢は醒めないは、看板に使われているこの絵のタイトルからとったものだそうです。ちょっと見た目には、聖母子像を連想するような構成ですが、抱いているのは子供ではありません。赤い石のように見えます。これが珊瑚なのでしょうか? 青木さんにお聞きしたところ、珊瑚城というのは、アメリカのある男性が、愛する人のためにたった一人で28年もかけ、珊瑚の岩で作ったお城だそうで、そのお話しから発想を得たそうです。

Aoki_Misasa_02 被0への祝福

舟に載せられた女性が赤い花束を持っています。その女性に顔をつけて、別れを惜しんでいるのでしょうか? 女性の目はうつろです。青木さんのお話では、トリアージュと呼ばれる治療の優先順位を決める患者の識別法から発想を得た、とのことでした。ちなみにカテゴリー0は、死亡、または救命が不可能なもの、を意味するそうです。

Aoki_Misasa_03 軌跡を追う飛空士

背中に木の板でできた翼をつけて、今にも空に向かって飛び立とうとしているかのようです。青木さんによると、これは、星の王子様さまの作者、サン=テグジュペリを描いたものだそうです。星の王子さまのお話では、飛行士が砂漠に不時着しますが、サン=テグジュペリ自身もパイロットで、1944年、地中海上空で飛行機が行方不明となり、二度と戻らなかったようです。

Aoki_Misasa_04 あの日みる鳥

黒い服を着た女性が背中に赤い球体を背負っているようです。青木さんによると、これは八咫烏を描いたものとのこと。確かに、よく見るとこの女性の黒いスカートの下から、足が三本見えています。すると、この赤い球はお日様、あるいは太陽神でしょうか?

青木さんのお話しを伺っているうちに、いつの間にか、すっかり青木ワールドに取り込まれてしまいました。そのときは、なんとなく、わかったような気になったのですが、後からよくよく考えてみると、実は何もわかっていない、むしろますます謎が深まっていることに気が付きました。

青木さんは、引き続き、3月2日(木)から7日(火)まで、JR中央線、国立駅近くのアートスペース88でも個展を開催されるそうです。楽しみですね。