五美術大学連合卒業・修了制作展に行ってきました

平成28年度第40回、東京五美術大学、連合卒業・修了制作展を見に、国立新美術館に行ってきました。

国立新美術館では、草間弥生展が始まったばかりで、展示会場の前では、たくさんの人が入場待ちの列を作っていました。

Gobidai_2017_00 五美大展のポスター

東京五美術大学というのは、武蔵野美術大学多摩美術大学女子美術大学東京造形大学日本大学芸術学部、のこと。ポスターに描かれた5本の指は、五つの大学を意味しているようです。

草間彌生展の賑わいをよそに、エスカレータで二階に上がり、先ず武蔵野美術大学の展示会場に入ってみました。どれもこれも、大作、力作ばかりです。

Gobidai_2017_01 武蔵野美術大学、版画専攻、藤井和恵さん、a.i.o

こちらは、4枚組の版画の作品のようです。それぞれ1枚ずつでも独立した作品として成り立つようですが、4枚並べても一つの作品として鑑賞できるようになっています。色合いも、構成も、繰り返しは一切使わず、なかなか洗練された感じ。

Gobidai_2017_02 女子美術大学大学院、日本画研究領域、溝口まりあさん、竦む

大きな金色の月を背景に、黒猫が不敵な笑いを浮かべているようです。黒猫の目も金色。よく見ると、背景の月には、なぜだか猫の影が映っています。お見事。

引き続き、1階の展示会場です。

Gobidai_2017_03 日本大学芸術学部、絵画専攻、坂本春樹さん、自画像

実物大の自画像のようです。何もない背景の前に、黒い作務衣のようなものを着て、立っています。右手には絵筆。作務衣は絵の具で汚れています。今まさに作画中という感じ。直球勝負がすがすがしい。でも、左手にもっているのはスマートフォン、というあたりが、いかにも現代的です。

Gobidai_2017_04 多摩美術大学博士前期課程、彫刻専攻、櫻井隆平さん、RUSH

色とりどりの人の頭部が、ベルトコンベヤーに載って次々に運ばれている。色は違っていても、顔の表情は、全員、同じような薄ら笑いを浮かべている。本当にうれしいのでしょうか? タイトルはRUSH、毎朝毎晩、通勤電車に乗っているものにとっては、いささか、身につまされるような思いです。石田徹也の世界観に通じるところもありそうです。

Gobidai_2017_05 東京造形大学、三輪奈保子さん、Winter dust no.3

黒い線が格子状に描かれているだけのシンプルな構成ですが、線の太さや、色の濃淡、にじみ方の違いで、立体的に見えるところが、面白い。

ご紹介したい作品は、まだまだ、たくさんあったのですが、とても紹介しきれません。若いエネルギーと、一生懸命さとに、ただただ脱帽するばかり、圧倒される思いがしました。皆さんお疲れ様でした、そして、これからも、頑張ってほしいです。

なお、各大学の展示会場の受付では、五大学の全作品の出品目録を配布していました。これは良い記念になりそうです。