利根川友理子展に行ってきました

利根川友理子展を見に、京橋のギャラリー檜に行ってきました。今日は、銀座方面から裏通りをぶらぶら歩いて、高速道路の下をくぐって京橋に抜けてきました。(昔、高速道路ができる前は、京橋川という川があったそうですね)

Yuriko_Tonegawa_01 個展会場前の看板

展示室では、白地にカラフルな色彩で描かれた、木々の絵が迎えてくれました。木の幹や枝の表面は、ひび割れたあとにできた白いかさぶたのようなもので覆われています。その断面は、層状になっているようです。

Yuriko_Tonegawa_02 作品

こちらの絵では、背景にうっすらと、何かが描かれています。山の斜面や他の木々でしょうか? 白いかさぶたのようなものの表面には、等高線のようなものも描かれています。

Yuriko_Tonegawa_03 作品

さらに、こちらの絵では、背景に看板や建物のような人工的なものが見えます。こうなると、手前に描かれているものが、果たして、木なのかどうかもわからないし、どちらが背景でどちらが前景なのかも、あやふやになってきました。すると、白いかさぶたのように見えていたものが、自己表現を始めたようです。おとなしく、木の表面に張り付いているばかりではなく、それぞれが上へ上へと、動き出したようにも見えます。

Yuriko_Tonegawa_04 作品

ほらほら、横になってしまうと、もはや木の表面だったかどうかなどは、まったくわからなくなりました。白いかさぶたのイメージが、まるで生き物のように、押し合い圧し合いしながら、動き出したかのようです。木に見えていたところは、その通り道になりました。

Yuriko_Tonegawa_05 作品

作家の利根川さんによると、昨年、旅行先の八丈島で名も知らない木を描いたときから、この一連のシリーズが始まったとのこと。どんどん自己増殖するイメージの起源は、やはり見ず知らずの生き物(植物)との出会いだったようです。この場合、作家は、増殖するイメージの通り道だということでしょうか? 不思議ですね。さて、このシリーズが、これから、どんな風に発展してゆくのか、とても楽しみにしています。