リキテックスEXPOに行ってきました
リキテックスEXPOに行ってきました。目的は車洋二さんのイベントトーク作品保護レシピ
をお聞きするためです。
地下鉄日比谷線の神谷町駅から、夕暮れどきの通りを歩いて5分ほど、36森ビルというオフィス用の建物の前に案内の方が立っていました。エレベータに乗って3階につくと、受付では、なんと絵の具のチューブの形のコスチュームを着た方に出迎えていただきました。少々びっくり。
フロア全体に仕切りはなく、いろいろなイベントが同時に開かれている様子がみてとれました。自分自身、絵を描くわけではないので、それまで全く知らなかったのですが、リキテックスというのは、アクリル絵の具の商品名だそうです。会場には、実際にアクリル絵の具を使って、絵を描くことができるコーナーや、絵の具を買えるコーナーもありました。
最近、ある事情があって、100枚以上の絵画作品を保管している方のお手伝いをすることになり、長期間手入れもしないで保管されていた絵画が、かなり傷んでいるのを目の当たりする機会があったので、何か参考になるお話しをお聞きできるのではないかと、期待しつつ、車さんの講演を伺いました。車さんは、武蔵野美術大学を卒業後、永年、絵の具のメーカーで仕事をされて、定年退職後、現在はKURUM’ART contemporaryというギャラリーのお仕事などされていて、絵画の保存方法には大変詳しい方です。
アクリル絵の具で描いた面と面とを、長時間接触させておくと、絵の具どうしが融着してしまうのだそうです。また、梱包用のエアキャップも融着してしまう、額のアクリル板も離しておかないと融着してしまうので要注意とのことでした。
また、長期間保管による劣化や汚れを防ぐためには、表面をバーニッシュでコーティングしておくのがおすすめとのこと。アクリル絵の具の保管方法のお話しがほとんどでしたが、油絵の具についても、お話しがありました。油絵の具の溶剤として使わている亜麻仁油は長時間補完すると黄ばんでくるのですが、日光にさらすと黄ばみがとれるのだそうです。大変参考になりました。試してみる価値はありそうです。
会場の一角は、ギャラリーとなっていて、何人かの作家さんの作品が展示されていました。なかでも、ひであつさんの作品は、いかにもアクリル絵の具ならではの、やさしい色使いで、楽しい雰囲気が伝わってきました。ひであつさんご本人に伺ったところ、森
というのは井の頭公園、街
というのは吉祥寺の街をイメージしたものだそうです。
そういえば、会場には、リキテックスが主催した過去の公募展の図録を置いたコーナーもあって、2000年前後のものをパラパラとめくっていたら、石田徹也の作品にも出会いました。石田徹也の独特な雰囲気の世界も、アクリル絵の具で描いたものだったんですね。

