ヨコハマトリエンナーレ-2017-に行ってきました
ヨコハマトリエンナーレ-2017-を見に横浜美術館に行ってきました。
横浜高速鉄道みなとみらい線のみなとみらい駅で下車、出口からエスカレータで地上の横浜美術館前に出ました。建物の様子がいつもと違い、何か赤いもので飾られているみたいです。
近づいて見ると柱に見えたものは救命胴衣がびっしりとぶら下げられており、窓と思しきものは、救命ボートだそうです。現代アートはこんな形で現代
という時代を切り取って提示もしているようです。
会場に入ると、いろいろな国からいろいろな作家のたくさんの作品が展示されていました。

壁一面に赤色と青色の同じサイズの絵がタイルのように敷き詰められていました。遠目にはぼんやりとしているので、何の絵だろうと近づいてみると、一枚一枚が、オバマ元アメリカ大統領を描いたものでした。作家のRob Pruittのさんは、オバマ大統領が在任していた8年間、ほぼ一日一枚のペースで、オバマ大統領の写真を元に、彼の絵を描き続けていたのだそうです。オバマ大統領の8年間を、毎日こんな風に描いていた画家がいたのかと、感心すると同時に、あらためてこうしてながめてみると、オバマは実に絵になる大統領だったことに気がつきました。一方、あのYes we can!
の高揚感から8年もの月日が過ぎ、自分自身のこの8年間はどうだったのかと、思わず感慨深く拝見しました。
一人の人間を根気強く描き続けるという意味では、木下晋さんの絵も似ているのかもしれません。
らい患者の顔、手、足が、鉛筆だけで描かれています。らい
という病気を引き受けて生きている方、そのような方をモチーフとして選ぶ作家の姿勢。いっさいの装飾を排したシンプルな手法。圧倒的な現実感と存在感を感じました。そういえば、木下晋さんは、以前、NHKの日曜美術館
でも取り上げられていたことを思いだしました。
同じ事象を毎日毎日観察し続ける、といっても、Oliver Chanarinさんの作品の場合は、ちょっと風変わりです。

画面に白黒で矢印が描かれており、文字で本日の地中海の波の方向
と日付が記されています。矢印がはっきり描かれた日もあれば、ぼんやりと描かれた日もあります。ぼんやりと描かれたほうは、山水画のようにも見えます。シンプルな構成の作品でも、繰り返し繰り返し表現されることで、もしかすると、その中から人を惹きつける何かが生まれることがあるのかもしれないと思いました。
これは、作品ではありませんが、なかなか良い表示です。写真撮影と利用は非営利ならばよいそうです。ちなみにこのブログも非営利です。念のため。
いろいろな作品が、いろいろな角度から、たくさんの人にシェアされるとよいですね。