「クインテットIV 五つ星の作家たち」を見てきました

クインテットIV 五つ星の作家たち」を見に、損保ジャパン日本興亜美術館に行ってきました。良く晴れてはいましたが、気温は低く、冷たい風が吹き抜ける新宿の高層ビル群の間を通って、美術館の前に出ました。

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美術館建物の入り口の看板

エレベータに乗って、42階に向かいます。受付の前を通って、窓から外が見える廊下を歩き、展示会場の入り口に到着しました。この展覧会では、作品の写真撮影可とのこと、非営利でならば使用可とのことでした。

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船井美佐さん、「Hole/桃源郷/境界/絵画/眼底」

今回の作品のテーマは、「具象と抽象の狭間」なのだそうです。会場に入って迎えてくれたのは、丸い大きなアクリル鏡の作品でした。山や川や樹々などの様々な形にくりぬかれています。また、周囲には、蝶の形の鏡が配置されています。素材が鏡なので、展示会場の様子が反射して映りこんでおり、視覚的には多層な作品になっています。

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室井公美子さん、「Doxa I」

こちらは、素材としては油彩画のようですが、何が描かれているのか、判然としていませんでした。絵の具が垂れているようなところもあります。タイトルの「ドクサ」は哲学の用語のようですが、ますます、謎に包まれるばかりです。

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竹中美幸さん、「何処でもないどこか(境界に浮かぶ橋)」

こちらは、透明な樹脂に、少し色をつけて、丸い形に固めたものがちりばめられているようです。照明の光をきらきら反射してきれいです。水滴の動きのようなものが感じられました。

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青木恵美子さん、「お願い」

こちらは、アクリル絵の具が主なのでしょうか? 発色が鮮やかです。画面の大部分が単色のグラデーションのみで描かれており、画面の上部と、下部にアクセントとして別の色が使われています。はるかかなたの地平線やひろびろとした空間を連想しました。

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田中みぎわさん、「水の音」

遠目には、白黒写真かな、と思ったのですが、近づいてよく見ると、水墨画でした。川の水面に映った樹々の反射の表現が印象的です。

短い時間でしたが、良質で粒ぞろいの作品を拝見することができ、帰り道では心なしか、心温かく、さわやかな気持ちで会場をあとにすることができました。