薬師寺希実・大和春子展に行ってきました

Kurum’art Contemporaryの車さんからご案内のメールをいただき、AAC-ACT ART COM-Art & Design Fair 2018という、アートフェアの「薬師寺希実・大和春子展」に行ってきました。

アートコンプレックスセンター/ACTに行くのは久しぶりなので、迷わずにたどり着けるか、少々心配だったのですが、JR信濃町駅から歩いて行くと、表通りから脇道に入る曲がり角には案内板が出ていたので安心しました。

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 案内板

脇道に曲がってしばらく歩くと、左手に独特な外観の建物が見えてきました。今年も紫陽花がきれいです。

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 会場入り口

会場は地下と二階に分かれていました。地下の会場に降りて、一番奥まで行くとKurum’art Contemporaryのブースがありました。ブースの前で車さんが迎えてくださり、そこで作家の大和さんと薬師寺さんを紹介してくださいました。

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 大和春子さん、June 2018,no.1

大和さんの作品は、白い背景に、緑や赤灰色などで、何かが描かれているようなのですが、何が描かれているのか判然としませんでした。そこで大和さんご本人にモチーフは何かお聞きすると、日常生活の中からモチーフを選んでおられるとのこと。ポートフォリオも見せていただいたのですが、下絵もたくさん描かれているようです。この絵の場合は、通勤電車の窓から見た風景から着想を得た、とのことでした。

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 大和春子さん、June 2018,no.2

説明していただいても、今一つよくわからなかったので、こちらの作品は?とお聞きすると、こちらも通勤電車で見かけた人物をモチーフにされたとのことでした。そういえば、椅子に座って居眠りをしているおじさんに見えるようなみえないような。いつも電車で居眠りばかりしているおじさんとしては、こんな風にみられているのかな、と、ちょっと身につまされます。

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 薬師寺希実さん、獲物

こちらは薬師寺さんの作品。こちらも背景は単色です。男の子が釣り針に引っかかって釣り上げられているようです。不思議といえば不思議です。隣にいらっしゃった薬師寺さんにも、モチーフについてお聞きして見ました。すると日常の中の「無」をテーマにしておられるとのことでした。何か禅問答のようです。

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 薬師寺希実さん、途絶えた交信

こちらは女性がテーブルに向って腰掛けているようなのですが、なぜだか椅子が描かれていません。日常生活の中でいかにもありそうな風景を、何か別のものと組み合わせてみたり、当然あるはずのものが一つ欠けただけで、ちょっとシュールな非日常が現れてくるようです。ただし、単に荒唐無稽な非日常が描かれているだけかというと、それだけでもなさそうです。人物の外見をきれいに描いた絵には決して現れてこない、面白味と、スパイスのきいた、少々のほろ苦さとが入り混じって、むしろ、よりリアルに表現されているようにも感じられました。