語る抽象画展 vol.8でヘンミモリさんの作品を見てきました

A.C.T (アートコンプレックスセンター)で「語る抽象画展 vol.8」を見てきました。本当は、KURUM’ART Contemporaryの車さんから、 ご案内をいただいて、「アートディレクターセレクション−今一押しの抽象作家展−」というグループ展を見に行ったのですが、展示会場には車さんも作家の方もおられなかったので、同時開催中の「語る抽象画展」をぶらぶらと、あてもなく拝見してきました。

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入り口の案内板

2階に上がって、どちらの会場でも、なかなか面白そうな作品がたくさん展示されていたのですが、あいにく時間帯が良くなかったのか、なかなか作家の方とお話しはできませんでした。

そんななかで、最後に入った展示会場で、作家のヘンミモリさんが声ようやくをかけてくださいました。

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ヘンミモリさんの展示

ヘンミモリさんの作品は、他の作家さんの作品とは異なって、透明な板に描かれています。透明なアクリル板の上に、アルコールインクや蜜蝋を使って描いているそうです。色は鮮やかなのですが、いったい何が描かれているのか、判然としません。抽象画なのだから、当たり前かもしれません。一応、モチーフが何かあるのかお聞きしてみましたが、特にないそうです。描き始めるときに、何かイメージがあるのかお聞きしましたが、これも特にないとのこと。弱ったなアと思っていたら、「でも描いているうちに、ちょっと、実家の庭に似ているかなあ、とか思うことはあります。けっこう庭が好きなんです。」と、助け舟をだしてくださいました。宮城県石巻市のご実家には、けっこう広い庭があるそうで、その庭が好きだったそうです。

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溶食, Erosion, 2018, 273 x 220 mm

そう言われてみると、この作品には、ちょっと庭の植物のイメージがあるかもしれません。透明な部分はアクリル板そのままで、不透明な部分には蜜蝋を使っているそうです。お好きなお花は何かお聞きしてみたところ、「ポピーです。道端に生えてるようなやつ。」そういえば、ヘンミモリさんの言葉の端々から、道端に生えている雑草のような、転んでもただでは起きないというような、逞しさ、頼もしさを感じました。作品も生き方も、なかなかに、あっぱれです。