ヨコハマトリエンナーレ2020に行ってきました

ヨコハマトリエンナーレ2020を見に、横浜美術館に行ってきました。みなとみらい線のみなとみらい駅からエスカレータに乗って外に出ると、横浜美術館の建物が何か布のようなものに覆われていました。トリエンナーレは本当にやっているのだろうか?どこが入口なのだろうか?ひょっとして、これも展示の一部?

横浜美術館の正面。入口はどこ?

近くまで行ってみると、案内板があって、その横が入口になっていました。入口では一人一人、体温が測定されます。新型コロナウィルス対策です。36.1℃、無事に入館できました。ほっとしました。

入口横の案内版

会場の中に入ると、キラキラ反射しながら回転するオブジェクトが、無数に天井からぶら下げられていました。鏡に反射しているものもあるので、余計にたくさんあるように見えます。かすかな光でくるくると回転しています。ちなみに、一部の作品を除いて、写真撮影可とのこと。

「回転する森」ニック・ケイブ

二階の展示室を歩いていると、かわいいオブジェを見つけました。レーヌカ・ラジーヴさんの「サイボーグは敏感」という作品。よくよく見てみると「COVID GOD」との文字が書いてあります。「コロナの神様」っていうこと?そういえば、手の形が、コロナウィルスの表面についているという突起に似ているような…。その近くには「Carefree Covidiot Ascending to Heaven」という作品もありました。かわいい感じの作品ですけど、なかなか痛烈ですね。コロナと一緒に暮らしていくには、ただ単に怖がるだけでなく、こんな形でイメージ化してみるのも良い方法かもしれません。

「Covid God」レーヌカ・ラジーヴ

「Carefree Covidiot Ascending to Heaven」

いろいろと手の込んだ作品を見ていると、だんだん眼や頭が疲れてきました。作家さんには悪いけど、ちょっとやりすぎ。そんな中でシンプルな作品をみると、少々、ホッとします。

「チャイム」佐藤雅晴

「階段」佐藤雅晴

近くにいらっしゃった監視員さんから、「佐藤さんの作品について、ご本人が書かれたパンフレットがありますよ」、と教えられたので手に取ってみました。それによると、これらの作品は佐藤さんがガンで余命宣告されてから、亡くなるまでの間に制作された作品なのだそうです。それにしては、ずいぶんシンプルで静かな画面構成です。

「チャイム」という作品には、友人・知人がお見舞いに来てくれるまでは、体がだるくて面倒くさいなあ、と思っていても、いざチャイムがなると、やっぱりうれしい、というコメントがついていました。「階段」という作品は、一つ一つ作品を描いていたら、いつの間にか9つめになっていた。家の階段もちょうど9段、という説明なのですが、どうしても「天国への階段」というふうにも見えてしまいます。10個目の作品「Now」は、秒針がくるくる回るだけの作品でした。たとえ残された時間に限りがあったとしても、時は流れ続けていて、決して止まることはない。という声が聞こえてきそう。

何故、人は絵を描くのか? それには、いろいろな答えがありそうです。でも、ご本人が亡くなった後、こんな風に、作品は残っていて、何らかのメッセージを伝え続けてくれています。