Archive for the ‘グループ展’ Category

世界一小ちゃい?!ミニ絵画展に行ってきました

金曜日, 12月 23rd, 2016

世界一小ちゃい?!ミニ絵画展を見に、ギャラリー八重洲・東京に行ってきました。

JR東京駅の八重洲側の地下の出口を出て、地下街をしばらくウロウロしましたが、なかなかギャラリーが見つかりませんでした。仕方なく、薬局に飛び込んで店員さんに伺ったところ、すぐそこの角を右に曲がったところ、とのこと。教えてもらった通りに行くと、行き止まりかと思っていた先に、もう一本通りがあり、その通りにギャラリー八重洲が見えてきました。

Yaesu_00 ギャラリーの入口

Yaesu_01 展覧会の看板

ギャラリーの中に入ると、100人近くのいろいろな作家さんの、いろいろなタイプの本当に小さな作品ばかり、ところ狭しと展示されています。今回ご案内をいただいた、沖元かおるさんの作品を探してみると、入口からほぼ正面の位置に展示されていました。

Yaesu_02 沖元かおるさんの作品

沖元さんは、今年7月にギャラリー檜にてAnswer —second wind—と題する個展を開催されましたが、そのときと同様、今回も土曜、休日に井の頭公園でバイオリンを演奏されている方をモデルにした作品を展示されていました。この写真のように、同じ作家の小さい作品を、上から下まで、ずらりと並べるのが、この絵画展独特な展示の流儀のようです。

本当に、たくさんの作家さんの、たくさんの小さい作品を楽しんでいたところ、かわいい子犬の作品が目にとまりました。子犬の背景には木目が見えるようです。箱根の寄木細工を連想しましたが、それにしても、この作品はどんな手法で作られているのでしょうか?

Yaesu_03 宮川かず美さんの散歩道

しばらく、作品の前で首をかしげていると、作家の宮川かず美さんが、たまたまその時、在廊されていて、声をかけてくださいました。宮川さんのお話しによると、この作品は、木の薄い板をカッターで切って、はめ込むようにして作られているとのことで木彩画という手法なのだそうです。

Yaesu_04

いろいろな色の木を組み合わせたり、自然の木目を活かしたり、制作には大変な時間がかかるそうです。でも、素材が自然のものなので、長い間飾っても、飽きが来ないかもしれません。大作では、なんと40号のサイズの歌麿の深川の雪を木彩画の手法で制作されたそうです。また、来年の夏、同じギャラリーで、二人展を開催する予定だそうです。今から楽しみです。

仁科新・仁科幸恵展に行ってきました

土曜日, 12月 17th, 2016

今年7月に、代官山のギャラリー子の星仁科幸恵個展を開かれた仁科幸恵さんから、今回新たなご案内をいただきましたので、仁科新・仁科幸恵展を見に、コートギャラリー国立に行ってきました。

コートギャラリー国立は、JR中央線、国立駅から高架下の商店街nonowa側の出口を出て、道路を渡ったところにありました。本当に駅から、すぐ近くです。ガラス窓越しに、ギャラリー内の展示の様子も見える、上品な感じのギャラリーでした。ギャラリーの入口に案内の看板がありました。

Nishina_Duo_01 コートギャラリー国立の入口。右手窓越しにギャラリー内部が見えます。

仁科新さんと仁科幸恵さんは、画家どうしのご夫婦です。これまで別々に個展は開いたことはありましたが、お二人いっしょに展覧会を開くのは、今回が初めてとのことでした。前回7月のブログは、幸恵さんの作品を紹介させていただきましたので、今回は主に新さんの作品に注目して、展覧会を拝見することにしてみました。

Nishina_Duo_02 狭山湖

仁科新さんの作品は、森や湖などの、自然や風景をモチーフにしたものが多いようです。木の枝や葉が、丁寧に描かれています。この絵は埼玉県の狭山湖を描いたものですが、ご本人は埼玉県秩父市のご出身とのことでした。山に囲まれた秩父市に育ったことが、自然をモチーフとして絵を描くことと、何か関係しているのかもしれません。

Nishina_Duo_03 湖へ向かう道

仁科新さんは、日本各地を旅行することが好きで、この湖に向かう道という作品は、福島県の猪苗代湖を訪れた際に描いたそうです。樹々の向こうには、猪苗代湖の広々とした湖面が広がっていることを連想させる明るい光が描かれています。ご本人のお話によると、猪苗代湖を訪れても、猪苗代湖の湖面や、磐梯山など、その土地土地で、いかにもというような絵は描きたくないのだそうです。

Nishina_Duo_04 

一方、このという作品は、高尾さんから相模湖に抜ける道の途中にあった峠から見えた風景を描いたものだそうです。遠景に見えるのは相模湖とのこと。とはいえ、この絵でも丁寧に描き込まれているのは、あくまで近景の樹木です。仁科さんの自然の切り取り方には、独特なこだわりがあるようです。

Nishina_Duo_05 涸れ川

この涸れ川という作品も高尾山に登る途中にみつけた風景だそうです。ご本人に、あえて水のない涸れた川、しかも人工物を含めて画面の中に描こうと思った理由を尋ねたところ、自然を描くときに、自然の美しさだけではなく、自然の恐ろしさも描いてみたいとのお答えが返ってきました。確かに、樹々の間から差し込む光に自然の美しさが感じられる、と同時に、その同じ画面に、人間がこしらえた人工物など無力だといわんばかりに荒々しく押し出してきた岩に、自然の恐ろしさが表現されているのかもしれません。

仁科新さんの風景画は、絵だけを見ていては、見過ごしてしまうような面白さが、これからも、まだまだ、ざくざくと出てきそうな、そんな予感を感じました。

La voix de lapis 展に行ってきました

金曜日, 5月 6th, 2016

La voix de lapis 展を見に、世田谷美術館の区民ギャラリーに行ってきました。

La voix de lapisは、フランス語で「石の声」という意味だそうです。日本画の絵の具に使われている顔料、別名、岩絵の具からとったとのこと。なるほど、なるほど。武蔵野美術大学の通信教育課程油絵学科、日本画コース卒業生14人によるグループ展だそうです。

La voix de lapis 01展示室の入り口、窓の外は砧公園、良い天気でした。

区民ギャラリーは、世田谷美術館を入って、右側の一階の一角。こんな立派なギャラリーを使うことができるとは、世田谷区のアーティストは恵まれていますね。

La voix de lapis 02本田里美さんの「nega-posi」

本田里美さんの「nega-posi」は、タケノコ、レンコン、玉ねぎといった身近な食材をモチーフにした作品のようです。形と配置が楽しいですね。技法としては銀箔表面の硫化現象を利用して着色したものらしい。日本画には、そんな表現方法もあったんですね。

La voix de lapis 03小池奈池さんの「花回廊」

小池奈池さんの「花回廊」は、桜の花のトンネルを歩いたときの印象を写したものでしょうか? そういえば、世田谷美術館のある砧公園は桜でも有名。早いもので、桜の季節から、あっという間に、もう、ひと月も経ってしまいました。今日の砧公園は、まるで初夏のような気候。

La voix de lapis 05磯崎晶子さんの「シクラメン1・2」

磯崎晶子さんの「シクラメン1・2」は、墨絵で描かれたシクラメンの絵です。白黒の濃淡だけでシクラメンを表現するのは、意外性があって、面白いなと思いました。花全体ではなく、葉と花の間の部分を切り取って、しかも二枚に分けている構図も、なかなか独特で、まるで蝶にでもなったような気分。そういえば蝶というのは、独特の色覚をもっているらしいですね。

他にも、上品で良質な絵に会うことができて、ゴールデンウィークの一日、楽しいひと時を過ごさせていただきました。来年もぜひ案内状をお送りください。楽しみにお待ちしております。